商品を正しく売るためのEC選び:Amazon・楽天とShopifyの違い

2026年02月02日
モール型EC(Amazon・楽天)と自社EC(Shopify)のメリット・デメリット徹底比較図解。左側のモール型は圧倒的な集客力が強みだが価格競争や薄利が課題である点、右側の自社ECはブランド構築や高利益率が強みだが集客努力が必要な点をイラストとリストで対比している。

「ECを始めたい」「ネット販売を強化したい」と考えたとき、

多くの事業者の方がまず検討するのが、

Amazon楽天などのモール型ECか、

Shopify・BASEなどを使った自社ECサイトか、という選択かと思います。

一口に「EC」と言っても、この2つは仕組みも戦い方もまったく異なります。
本記事では、それぞれの特徴・メリット・デメリットをわかりやすく解説します。

モール型EC(Amazon・楽天)の特徴

1.圧倒的な集客力

モール最大のメリットは、すでに大量のユーザーが集まっている点です。

Amazon や 楽天市場 は、莫大な広告費をかけて集客を行っており、出店者はその恩恵を受けることができます。

つまり、自分で集客をしなくても、商品が見てもらえる可能性があるという点は、大きな魅力です。

2.「買う前提」のユーザーが多い

モールの利用者は、すでに「買う目的」で訪れているケースが多いのも特徴です。

・何かを買うために検索している

・比較してすぐ購入する

・購買意欲が高い

そのため、自社ECやSNSと比べて、購入率が高くなりやすい傾向があります。

3.FBAなど物流を任せられる仕組みがある(Amazon)

Amazonでは、FBA(フルフィルメント by Amazon)を利用することで、

・商品保管

・梱包

・発送

・返品対応

をすべて任せることができます。

人手が少ない事業者にとっては、大きなメリットです。

4.レビューが資産になる

モールでは、レビューが非常に重要な評価指標になります。

良いレビューが増えると、

・信頼性の向上

・購入率アップ

・広告効率の改善

につながり、長期的な売上の土台になります。

しかし、ただ出品するだけでは売れないという現実があります

一方で、「出せば勝手に売れる」というのは大きな誤解です。

実際には、ほとんどの商品は出品しただけでは売れません。

理由は、モール内検索の仕組みにあります。

1.モール内SEOと検索順位の存在

Amazon・楽天には独自の検索順位があります。

例えば「化粧水 乾燥肌」などで検索した場合、上位に表示される商品ほど売れます。

新規出品の商品は、2ページ目・3ページ目以降に表示されることがほとんどで、ほぼ見られません。

2.広告前提のビジネスモデル

そのため、多くの出品者は、

・モール内広告の出稿

・値下げ

・赤字販売

からスタートします。

最初の1〜3ヶ月、場合によっては半年以上、赤字覚悟で販売を続けるケースも珍しくありません。

3.実績がないと評価されない構造

Amazonや楽天では、販売数・売上・レビューなどが検索順位に影響します。

つまり、「売れないと評価されず、評価されないと売れない」構造になっています。

4.ベストセラー争いと利益率低下

Amazonには「ベストセラー」タグがあり、これが付くと売上が急増します。

しかし、その座を守るために広告を打ち続ける必要があり、結果として利益率が下がりやすくなります。

5.手数料・固定費の負担

モールでは、販売手数料・出店料・広告費など、さまざまなコストが発生します。

特に楽天では、年間で数十万円以上の固定費がかかることもあります。

6.コピー商品・価格競争のリスク

商品が真似されたり、安売り競争に巻き込まれたりするリスクもあります。

ブランドを守りにくい点も弱点です。

7.店舗商品をそのまま出しても売れない理由

実店舗で売れている商品をそのままモールに出しても、売れないケースが多くあります。

理由は、モールの相場価格とオフライン価格が大きく異なるためです。

当然商材によって変わりますが、体感ベースだと、モールの販売価格は

オフラインの半分くらいになるイメージです。それくらいモールの相場価格は安いです。

自社EC(Shopify)の特徴

✔ 集客ゼロからのスタート

Shopifyを使った自社ECは、基本的に「お客様ゼロ」から始まります。

・サイトを作っただけでは売れない

・最初はアクセスもほとんどない

・待っていても注文は入らない

そのため、最初は地道な集客が必須になります。

✔ 低コストで始められる

モールと比べて、固定費はかなり低く抑えられます。

・月額 約4,000〜5,000円〜

・出店料なし

・強制的な広告費なし

小さく始めて、育てていけるのが特徴です。

✔ 集客はすべて自分次第

自社ECでは、集客をすべて自分で設計します。

主な手法は以下です。

・SEO(検索対策)

・Web広告

・SNS運用

・YouTube・TikTokなどの動画発信

・メルマガ・LINE配信

「集客=自社の資産」になるのが最大の強みです。

✔ 価格競争に巻き込まれにくい

モールと違い、横並び比較されにくい環境です。

そのため、

・安さ勝負になりにくい

・値下げ圧力が少ない

・利益を守りやすい

というメリットがあります。

実体験:価格を上げても売れるようになった理由

弊社では、過去にモールで安く販売していた商品を、自社ECへ移行しました。

当時は、広告費・手数料・値下げ競争により、ほとんど利益が残らない状態でした。

「売れているのに儲からない」典型的な状態でした。

モールでは想いを十分に伝えきれませんでした

モールでは、商品は横並びで比較される仕組みになっています。

さらに、

・画像枚数や構成の制限

・表現できる文章量の制限

・記載ルールや規約

などがあり、自由に表現できる範囲は限られています。

そのため、

「なぜこの商品を作ったのか」
「どこまでこだわったのか」
「どんな想いが込められているのか」

といった部分を、十分に伝えることができませんでした。

どうしても、

✔ 限られた枠の中で
✔ 端的に
✔ 形式に合わせて

まとめる必要があり、本来伝えたかった価値を表現しきれない状態だったのです。

結果として、お客様には

「価格」や「レビュー数」

といった、分かりやすい指標で判断されやすくなっていました。

これはモールが悪いというよりも、
仕組み上、どうしても起きてしまう構造だと感じています。

売り方そのものを見直し、ブランド型ECへ転換しました

自社ECでは、単に販売場所を変えるのではなく、
「売り方そのもの」を根本から見直しました。

目指したのは、
価格ではなく“価値”で選ばれる状態を作ることです。

そのために、以下の取り組みを段階的に行いました。

1.商品の背景をすべて可視化

まず取り組んだのが、開発ストーリーの公開です。

・試作品を何度も作り直した過程

・失敗したポイント

・改良を重ねた理由

・細かい仕様へのこだわり

などを、包み隠さず発信しました。

「きれいな成功談」ではなく、リアルな過程を伝えることで、
信頼につながっていきました。

2.動画でこだわりや過程を届ける

次に注力したのが、動画による発信です。

YouTubeやSNSを通じて、

・製作風景

・開発の裏側

・試行錯誤の様子

・作り手の考え方

を発信しました。

文章や写真だけでは伝わらない「熱量」や「本気度」を、
動画で補完することができました。

3.世界観を統一したサイト設計

サイト全体の設計も見直しました。

・写真のトーン

・配色

・フォント

・文章の書き方

を統一し、「安売り感」が出ない構成にしました。

その結果、高価格でも違和感のないブランドサイトに仕上がりました。

4.価格の理由を明確に伝える

価格についても、根拠を明確にしました。

・素材選定の理由

・検品体制

・改良コスト

・アフター対応

などを具体的に説明しました。

これにより、

「高いけど納得できる」
「この内容ならむしろ安心」

という評価につながりました。

結果:安定的に回るブランド運営へ

これらを積み重ねた結果、

・値下げに頼らない

・広告依存しない

・利益を確保できる

安定した運営が可能になりました。

1.利益を“次の成長”に再投資する好循環を作れました

確保できた利益は、

・新商品の開発

・既存商品のブラッシュアップ

・品質改善

・コンテンツ強化

に再投資しています。

その結果、

商品力 → 信頼 → 売上 → 投資 → 商品力向上

という好循環が生まれ、
長期的に成長できるブランド基盤を構築できました。

2.正しく価値を伝えれば価格はついてくる

自社ECでは、「高く売る」のではなく「正しく売る」ことが重要です。

共感・信頼・応援を軸にした販売が可能になります。

モールと自社ECの比較まとめ

項目モール型EC自社EC
集客×
初期売上×
利益率
価格自由度×
ブランド構築
長期安定性

結論:どちらが正解か?

短期的に売上を作りたい場合はモール型EC、
長期的に安定した事業を作りたい場合は自社ECがおすすめです。

理想は、モールと自社ECの併用ですが、
リソースが限られている場合は、自社ECに集中する戦略も十分に有効です。

特に、想いを込めて開発された商品や、強いこだわりを持って作られた商品は、
どうしても原価が高くなりやすい傾向があり、モールでは価格が合わない場合も多いです。

また、作り手にとっては当たり前のこだわりでも、
その価値は、何もしなければお客様にはなかなか伝わりません。

その結果、

「良い商品なのに、高いから売れない」

という状態に陥ってしまうケースも少なくありません。

こうした“こだわり型の商品”こそ、
Shopifyと動画を組み合わせた販売手法が最も効果を発揮します。

開発背景や想い、試行錯誤の過程、作り手の考え方を、
動画を通じて丁寧に伝えていくことで、

「高いから買わない」ではなく、
「この価値なら納得して買いたい」

という状態を作ることができます。

価格ではなく“想いと価値”で選ばれる仕組みを作れるのが、
Shopify × 動画集客の最大の強みです。

弊社がShopify+SNS動画集客をおすすめする理由

自社EC最大の課題は集客です。

弊社では、

・Shopify構築

・SNS動画制作

・運用支援

を組み合わせた支援を行っています。

SNS動画は、信頼・共感・資産になる集客ツールです。

自社ECをご検討中の方へ

モールに限界を感じている方、
利益率を改善したい方、
ブランドを本気で育てていきたい方は、ぜひ一度ご相談ください。

貴社の商品・想い・強みに合わせて、
最適なEC戦略をご提案いたします。

また、

・強い世界観を持っているのに伝わっていない

・他にはない良さやこだわりがあるのに、価格だけで判断されてしまう

・本当はもっと評価されるはずなのに、うまく言語化できていない

・想いがあるのに、それをどう発信すればいいかわからない

そんな“もどかしさ”を感じている方こそ、ぜひご相談ください。

商品そのものの価値だけでなく、
そこに込められた想いや背景まで含めて、
「正しく伝わる形」に設計するのが、私たちの役割です。

価格競争に巻き込まれず、
共感で選ばれるブランドづくりを、一緒に進めていきましょう。

まずはお気軽にお問い合わせください。