デザインにこだわって、お金をかけて、満足のいくサイトができた。なのに注文が入らない——。その原因は、見た目ではありません。
ShopifyやBASEで、こだわってキレイなECサイトを作ったのに、なぜか売れない。デザインにもこだわって、お金をかけて、満足のいくサイトができた。なのに、注文が全然入らない。
原因は、サイトの見た目ではありません。
この記事では、キレイなECサイトを作ったからといって売れるわけではない本当の理由と、では本当に売れるECサイトとは何なのかを解説します。
先に大前提をお伝えすると、これは「ECサイトなんて意味がない」という話ではまったくありません。お客様が最終的に商品を購入する場はECサイトですし、ブランドの世界観を伝えるためにもとても重要です。ただ、作っただけで終わりにすると、大事なことに気づけず、せっかく来てくれたお客様を失い続けることになってしまうんです。
特に「今のサイトをキレイにリニューアルすれば売上が伸びるはず」と思っている方は、リニューアルする前にこの記事を読んでみてください。
原因①:そもそも、人が来ていない
まず、売れない原因の1つ目。これがいちばん多いのですが、そもそもECサイトに人が来ていない、ということです。
売上は、たった3つの掛け算で決まります。
売上 = アクセス × 購入率 × 客単価

(購入率は、たとえば100人来て5人買えば5%、という数字です)
ここで大事なのは、これが「掛け算」だということ。つまり、来てくれる人がゼロなら、どんなにキレイなサイトでも売上はゼロです。ゼロに何を掛けても、ゼロにしかなりません。

サイトをキレイに作ること自体は、ブランドの世界観を表現するうえで重要です。でも、サイトは単体だとただの箱なんです。箱だけをいくらキレイに磨いても、お客様は増えません。これが、サイトがキレイなのに売れない、最初の原因です。
そしてECサイトを作ったら勝手にお客さんが来る、ということは残念ながら起きません。SNSや広告、検索など、お客さんを連れてくる集客を、サイトとは別に用意する必要があります。(集客を何から始めればいいかは、前回の記事で手法を一通り整理しています。)
原因②:来ているのに、こぼれている
売れない原因は、もう一つあります。しかもこちらは、集客がうまくいっている人ほど、もったいないことになっています。
お客さんはちゃんと来ているのに、買う直前で離脱してしまっている。カートに商品を入れてくれたのに、最後の決済画面で離脱してしまう。これも非常によくあることです。

実際、私が運営している自社ブランドも、サイトを公開した当初にデータを見ると、けっこうな人数がそこで離脱していました。
原因はサイトごとに様々で一概には言えませんが、よくあるパターンがあります。
- その人が使いたい支払い方法が、サイトに無かった

- スマホで見たとき、ボタンが押しにくかった・分かりにくかった

- 「ゲスト購入」ができず、会員登録を求められて面倒になった

- サイトの表示スピードが遅く、買うのが面倒になった

こうしたことが原因なら、この「穴」を一つずつふさいでいく必要があります。クレジットカードだけでなくPayPay・後払い・コンビニ払いなど、お客さんが「これで払いたい」と思う方法をひと通り入れる。

スマホで迷わせないよう導線を整える。表示速度を改善する。
お客様を水の流れにたとえると、集客で流し込み、その水を1滴もこぼさず売上に変えるのがサイトの役割です。集客を頑張っても、この穴が命取りになってしまいます。
じゃあ、本当に売れるECサイトって何?
ここまでをまとめると、売れるECサイトの条件が見えてきます。それは「集めたお客さんを、1人もこぼさずに買ってもらえるサイト」です。

見た目がキレイかどうかではなく、来た人がストレスなく、迷わず買えるか。具体的にはこういうことです。
・決済手段が、お客さんの層に合っている(カード以外の「払いたい」がある)
・スマホでの表示・ボタン・読み込み速度が快適
・ゲスト購入ができ、買うまでのステップが少ない
・「なぜこの商品がいいのか」が、来た人にすぐ伝わる順番で並んでいる
もちろん、最低限の信頼感や、ブランドに合ったデザインは重要です。見た目は信頼感やブランドイメージ、購入率にも影響します。ただ、多くの場合は、その「デザイン以前」の原因で売れていないんです。
正直に言うと、ここはShopifyのようなツールに少し詳しくないと、自分だけで全部やり切るのは大変な部分でもあります。優秀な「箱」を持っていても、設定や作り込みで穴が残りやすいんです。

そして、もう一つ大事なこと。ECサイトは「作って終わり=完成」ではありません。本当は、作ったあとが本番です。お客さんがどのページで離れているか、どこで離脱しているかをデータで見て、少しずつ直し続ける。育てて・改善していくものなんです。
「作って終わり」にする制作会社が多いですが、それだと穴が空いたまま放置され、お客さんをこぼし続けることになります。
そのためにまず最低限やってほしいのが、データを「見える状態」にしておくこと。改善は感覚ではなく、データを見て行う必要があります。そのために無料で使えるのが、Googleアナリティクス(GA4)と、Microsoft Clarityです。
・GA4:何人来て、どのページで離脱しているかが数字で分かる
・Clarity:お客さんがどこで止まり、どこをタップしたかを「録画のように」見られる

まずはこの2つを入れて、自分のサイトのどこに穴が空いているかを見える状態にしておきましょう。具体的にこのデータをどう見て、どう改善するかは、次回以降で解説します。
まとめ
今日のポイントをおさらいします。
・キレイに作るだけでは売れない。サイト単体は「空っぽの箱」
・原因①:そもそも人が来ていない。集客はサイトと別に必要
・原因②:来ているのに、決済やスマホ導線の「穴」からこぼれている
・売れるECサイト=集めたお客さんを1人もこぼさないサイト
・作って終わりじゃない。GA4・Clarityで見える化して、データを見て改善し続ける
「サイトを作ること」がゴールではなく、「集めたお客さんが離脱せず購入してくれる状態にし続けること」がゴールなんです。
もっと詳しく知りたい方へ
EC販売で成果を出すための情報を、YouTube「あやかのShopify予備校」で発信しています。Shopifyでのサイト構築、SNS動画での集客、AIの活用など、実際に売ってきた事業者の目線でお話ししています。
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